うーむ。そろそろやらなあかんね。
ほーんきでーやるーならー小説かー!
とまあ狙ってみるわけですよ。

何を?

投稿してみようとおもいます。ハイ。
あと連載も出来たらいいなあ……と理想を語る。

うむ……。
やってみよう!
【2007/11/30 00:48 】 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)
仮晒し〜



 吹き飛ぶ土壌!折れ飛ぶ木片!
 おおよそ自然が出すであろう最大音量の悲鳴を撒き散らしながら、あたりが破壊されていく。
 破壊の中心には、三人……いや、一人と、二匹。
 射人・オックスガータは、感覚に突き動かされた自分の行動を後悔していた。
「やっぱ、あんとき帰っときゃよかった!チクショー!」
 必死で逃げ惑う射人に振り下ろされる巨腕……否、鉄槌。雄に3mを越す大型の【鬼】が三日月形に口をゆがませ、射人を追尾する。
 打ち下ろされるたびに、轟音が周囲を包む。
 間一髪でかわした一撃は、触れずとも顔の肉を歪ませ、その威力を物語る。そして、それ以上に展開されている破壊劇は、誰の目にも必殺の一撃を予感させる。

 射人は、【鬼】に追われていた。


Other Top BBN〜もう一人の巫〜第八話・【鬼】VS【銃】




 こうなった原因は、数分前。射人が一人の少年を追跡していたときにさかのぼる。
 病院服の下に仕込んだなけなしの武器を確認しながら、射人は黙々と森の中を進む、少年を追跡していた。
 雰囲気が、異なる生き物。……化け物。
 そう、感じたからの行動である。
 戦う気などなく、またどうする気もなかったが、射人の全身が告げていた。「こいつは敵だ」と。
 衝動が射人を突き動かし、そして意思もそれに追随した。
(……かといって、何をすればいいのかまったく検討もつかねぇし……)
 月の光が注ぐ木立の間を、気付かれないように足音を殺し、足跡すらつけぬように石の上を歩く。暗殺者としての訓練を受けた射人ならではの移動法。
(兎に角、『見届ける』ってことだけは嘘じゃない)
 それとはまったく対象に、まるで己が底にいることをさらすかのごとく、葉を踏みしめ、枝を踏みおり、石を蹴り、消す音はまったくなく少年は前を進んでいく。
 ただ……一種の美しさを覚える、狂気。それは、はっきりと感じる。怖気を呼ぶ、背筋の戦慄。訳がわからない衝動の原因の一つ。
 射人は、ただ黙々と追い続けた。
 衝動に動かされ、漠然とした不安を掲げながら。

 もう、何十分歩いたかわからない。感覚はいつの間にか麻痺した。

 射人は、はっ……と息を呑む。
(……!)
 ついに少年は歩みを止めた。
 そこは、つい先日射人が異形の魔物たちと死闘を演じた場所。
 実際、射人は今も体の至る所に負傷を抱え、わき腹はようやくくっついている状態。医者には「回復が早すぎる」と本気で驚かれていたが怪我人には変わりない。
 閑話休題。
 今、いる場所はそんな事情で射人にとっては思わず吐き気を催すほど、いやな思い出ぐらいしか思い出せない最悪の場所である。
 こみ上げる胃物を飲み下しながら、草むらの中から歩みを止めた少年を『見る』射人。
 一瞬後、射人は再び息を呑んだ。

「出ておいで、『瞬艦』」

 少年が空を掴むように右手を突き出し、まるで鈴の音のような高く透き通る声で、話す。
 それは周囲に響き渡り、射人の鼓膜を叩き、体を震わせる。
(……うぁ、ヤベェッ……!?)
 若々しいその声は、美しさだけでなくどこか悪魔的な旋律も帯びており、戦慄をもって射人を内面から揺さぶった。思わず、後ずさりする体を必死に堪え、止まりそうになった呼吸を落ち着かせる。
 本能的に感じた、魔性の魅力。狙って放たれたものなのか、天性のものなのかそれはやはり人のモノではありえなかった。
 そして、それは直ぐに別の意味を持って、この場に弦隣することになる。

 ……少年の右手から、出現した【鬼】によって。

(嘘だろっ……!!)
 射人はまたも息を呑んでしまった。明らかに小さな少年の右の手のひらに、吸い込まれるようにして集まった宵闇が少しずつ質量を伴って実体となる。
 声が発された数秒後には、そこに確実に存在する、片膝をつき、少年に臣下の例をとる3mを越す黒鬼があった。
「ご機嫌麗しゅう、カゼガミ様。お呼びでしょうか」
 【鬼】の口内から発せられる、思いのほかさわやかな声。30台のホストがこんな甘さを含んださわやかな声を出すのではないだろうか。
 それに、少年はにこやかに答える。
「うん、ご苦労様。で、『どうなったのかな?』」
 体制は殆ど変えず、黒鬼が片膝のまま、口を開く。
「は……。使役されていた下級の鬼共は、巫時雨とその連れによって、殲滅されましてございます」
「そう」
 少年は、黒鬼の報告を受けると、満足げに頷きながら、体の向きを黒鬼に向け、頭をなでた。
「『瞬艦』君は流石に優秀だね。あの巫時雨に悟られずに任務を遂行できるんだから……ボク自慢の僕だよ」
「は……。ありがたきお言葉」
 黒鬼は、なでる動作を嫌がる様子もなく受け入れ、主からの言葉を受け取る。それはどこから見ても完璧な主従関係。
「引き続き、監視を続けてね。一ヶ月後、彼を導くのが僕らの役目なんだから」
 そこまで言うと、なでていた手を止め、少年がぱしん、と両手を叩く。それと同時に、周囲の木立に停まっていた鳥達が一斉に飛び立つ。
「ああ、そうそう」
 少年の瞳が、射人のほうを向く。
 それまで、魅入られるように光景を見続けていた射人だったが、その鷹に射抜かれるかのごとく、急に研ぎ澄まされた瞳に打ち抜かれる格好で、全身が硬直してしまう。
「『ごみの始末』はきちんとしてね。『瞬艦』」
 その台詞に、ただでさえ逆立ち続けていた全身の怖気が、脳内の警報装置がMAXになって射人に叫びだした!

「「「逃げろ!!!!」」」

「御意」
 黒鬼が三日月形に口を歪ませ、顔を上げたときには、もう射人は全力で元来た道を駆けはじめた。
(ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイッ!)
 わからないけどヤバイ。
 わかるんだよヤバイ。
 全身を構成する100万を超える細胞が、脳内に広がる構築されてきた何億の経験が、射人という存在を逃亡へ駆り立てる!
「――――――――――!」
 自分でも聞き取れない叫びを上げながら、今までの人生で最大の速度を出して逃げる!逃げる!逃げる!
 くっつき掛けていたわき腹が別途で悲鳴を上げるが、恐怖が打ち勝ち、痛みを超越した動きで逃げ続けるっ!
(――――――――!?)

 が、

 それ以上の速さで、

 漆黒が、並が射人を飲み込む!

「ガァアアアアアアア!!!」
 黒鬼ではなく、射人が声を上げ、後方から襲ってきた必殺の一撃を横っ飛びして回避! 後方ではじけ飛ぶ土塊!穿たれる大穴っ!
「じょうっ、だん、じゃ、ねぇーぇええええええええええええ!」
 右に横っ飛びした状態から、無理やり右手をついて側転し、黒鬼の第二撃を回避。前方向に回転力を変換して起き上がり、軋む体を酷使して再び走行。
 それを、まるで蟲を潰すのを楽しむ子供のように、笑いを浮かべ追跡する黒鬼。
 この間のバトルとは別次元の、狩る者と狩られる者の圧倒的実力差を、射人は感じざるをえなかった。これは、人の戦える相手では無い……と。
【2006/06/05 00:13 】 | 仮アゲ〜 | コメント(0) | トラックバック(0)
第二話



 夢を……見ていた。
 望んだはずのことなのに、絶望している夢を。
 これは、本当に夢なのだろうか。
 それとも……。


 熱い、肌を照らす日の光が差し込む部屋の中。
 僅かに開いていた窓から、やわらかな風が通り抜ける。
「……もう、朝ぁ〜?ふにゃぁ〜あ」
 よっぽど寝相が悪いのか、寝たときにはきっちりと整っていたシーツや枕が、部屋のあちこちに飛ばされている。そんな乱れた部屋の中、残っていた抱き枕とともに転がりながら、一人の少女があくびをする。
 彼女の名前は、リーユブルーウェ・ウィラーゼン。生まれたときから運命を決められ、今までそのために全てを作り上げてきた、巫女。
 もう一眠りを要求する体を無理やりに起こし、寝癖のついた赤いショートヘアーを綺麗に櫛で整える。着替えも含め、数分後には、簡素な旅服に身を包んだ、一人の旅人に変身していた。
「今日から、あたしは自由♪ふんふふふーん♪」
 鏡の前で、回転するリーユ。整えた髪がふわりと浮き、日の光に透けて幻想的な風景を作り出す。年頃の女の子としては、初々しく、かわいらしい姿。
「よっし、出発だぁっ!」
 一通り、身支度を確認すると、黄色く卵をイメージしたのであろう背負い袋と、身の丈ほどもある巨大な箒を持ち、窓を開ける。
 修行を始めて数年を過ごした寝室から、リーユは飛び出した。

 宙を蹴り、風を掴んで大空へと。

【2006/05/18 01:16 】 | 小説「赤より紅く!」 | コメント(0) | トラックバック(0)
第一話


 夢を……見ていた。
 とても、心地よく、同時に吐き気のするほど苦しい夢を。
 これは、本当に夢なのだろうか。
 それとも……。



 薄く、木漏れ日の差し込む森林の中。
 小鳥のさえずり、風がさわやかに吹き抜ける。
「もう、朝か」
 野宿していたのだろう。大樹に寄り添い、毛布に包まっていた青年が、上体をゆっくりと起こし、大きくあくびをする。
 彼の名前は、エイルド・ラーティス。旅に行き、旅に死ぬ、旅人という奴だ。
 背中のあたりまで達する銀髪を紐でくくり、エイルドは身支度を整えると、干し肉を取り出し齧り始めた。
「まじぃ」
 まあ、味を度外視した保存食であるからして、当然である。それでも、味をごまかすために塩をふりかけ、強引に胃の中に押し込む。旅人は、体が何よりの資本だから、嫌いだからといって、喰わないわけにはいかない。
「げほ……やっぱし、まじいよな、コレ」
 最後のひとかけらを、愚痴りながらも水で押し込むようにして飲み込む。多少むせたが気にする素振りも見せずに、エイルドは後片付けを終える。
 10kgはある大型の強化革背負い袋を背負い、黒塗り鞘からなる二振りの剣をその上から固定し、手袋をはめ、帽子をかぶって完全に出発準備完了。
 一晩を過ごした新緑の寝床から、エイルドは歩き出した。
【2006/05/17 01:19 】 | 小説「赤より紅く!」 | コメント(0) | トラックバック(0)
プロローグ
Five Wave Wizird「赤より紅く!」
プロローグ




「だから、な?」
 紅く燃える炎と、爆ぜる薪。簡単に言えば焚き火の前で、2人の人間が暖を取っている。
「モノには、必要だとか必要じゃねーとか、運命だとか道筋だとか、そういう事が決まってるもんだと、俺は思ってる」
 一方は、長い銀髪を後ろで束ねた青年。
 もう一方は、赤いクセのある髪を、短く切りそろえた少女。
「例えばほら、この薪だってよ。元々、俺達の必要になるために生えてたわけじゃねーし、ましてや燃やされるために生えてたわけでは決してねぇ」
 焚き火にくべようとしていた薪を手に取り、青年は空中に放って、軽快に回して見せる。
「元々は、必死に生きようとしていた木の一部だ。そこから、ちょっと脱落した一部がこいつで、それを俺達が見つけた、そんだけ」
 逆手で薪を受け止めると、それを無造作に焚き火にくべる。
「同じ、完全にってわけじゃねーけど、人間もそうだ。俺だって、お前と出会いたくて出会ったわけでもないし、その逆も然りだろ?」
 青年は顔を上げ、皮の毛布に包まり、うつむき加減の少女を見た。
 少女は、質問には答えず、ずっと炎を見続けている。
 それでも、青年は少女を見ながら、話を続ける。
「絶対に、俺とお前が出会ったのは、偶然じゃあない」
 赤い髪の少女は、何も答えない。
「運命だと、俺は信じてる」
 それは、愛の告白にも等しい言葉。
 だが、少女は答えない……。
 沈黙のまま、数分が過ぎる。

 不意に、薪がおおきく爆ぜた。

「……ん?何」
 目に見えるように、青年の姿勢が崩れる。というか、傾いている。
 少女は、先程まで夢の世界にいたようだ。
 気を取り直すように、青年は直ぐに体制を戻すと、先程とは違いぶっきらぼうに言い放った。
「……なーんでもねぇよ、馬鹿。疲れてんなら、早く寝ろ」
 少女は、その言葉に少々ほおを膨らましたが、毛布に改めて包まると、焚き火に背を向けて、横になった。
「そうだよね……明日は、さ」
「ああ……」
 2人が暖を取っている、その場所から見上げれば、直ぐに。

「空に、帰る日だから……」

 空中に浮く、巨大な都市があった……。




【2006/05/15 00:17 】 | 小説「赤より紅く!」 | コメント(0) | トラックバック(0)
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